応用③・・・・タイヤの概要、作成
今回は写真を多用するよ!
今回のテーマ。
タイヤって?
前に記事で書きましたよね?
「ミニ四駆はギヤとタイヤでできている」と。
ミニ四駆はタイヤが唯一地面と接触しています。
モーターの動力がギヤへ伝わり、そこからタイヤへと伝わる・・・・
タイヤがよく出来ていれば出来ているほど、ミニ四駆はトルクを地面に伝えやすくなります。
それではまず最初に。
ミニ四駆における「最高のタイヤ」とは何なのか。
1、真円である。
2、ブレがない。
3、重量が均一である。
4、四輪全てがまったく同じ径である。
5、軽い。
6、変形しない。
7、(コースの状況によって変わるが)グリップ力は適度に。高すぎても低すぎてもNG。
8、縦方向のグリップ力は高く、横方向のグリップ力は低く。
こんなもんかな?
まぁでも、4番は不可能に近いんで、みんな径が0.05mm以内の誤差になるようにします。
3番がわかりにくいと思うんですが、これは「四輪全てが同じ重さ」というわけではありません。
タイヤをひとつだけシャフトに取り付けて、620ベアリングのみが付いたシャーシに差し込みます。
たぶんこの状態だと勝手に回りますよね?
これが回らない、タイヤのどこにも重量の偏りがない物・・・・ってことです。
さて・・・・で、ここからが本題です。
タイヤの作成方法を解説します。
今回は超大径タイヤを作成していますが、基本的に大径でも小径でも作り方は同じです。
作成する前に、こんな物があると超便利!

タイヤワークボックス
このように横から手を入れて、中で作業できるようになっています。

これはアクリル板で作ってあるけど、ダンボールに透明のビニールなんかを貼り付けた物でも出来ると思いますね。
もし作る場合、中身が取り出せるようになってると最高にGOOD。
タイヤのゴミって予想外に沢山出るからね。
今回タイヤの切削にこんな物を使いました。
プロクソンリューター。

これがあるだけで時間のかかるタイヤの切削が数時間で出来るようなります。
ガスコンロ+網+空き缶+割り箸

主にタイヤを煮込むときに使います。
暴君、しっかり煮ちゃってください。

俺の部屋って運がいいことに、流し台とガス栓が隣接してるんですよ(汗)
だから持ち運びの出来るガスコンロを部屋まで持ってきて、そこでタイヤを煮ています。
歯磨きだって自分の部屋でパソコン見ながらテレビ見ながら出来るんだぜ!
あ・・・・どうでもいい?大変失礼しました。
こんな物もあるといいです。
ダンガンレーサー用ステンレス強化シャフト。

長さが物凄くちょうどいい。
ワークマシンのみでタイヤを作成するなら全くいらないものですが、リューターを使用するなら便利です。
精度も上々ですし。
あと、タイヤを切るためのジャンク大径タイヤがあるといいです。
というか必須か。
作成方法(インナーゴムハーフ超大径タイヤ編)
まてぃぇぅはインナーゴムハーフ以外作ったことがない。
だってインナースポンジとかすっげぇめんどくさいんだもん・・・・・
接着剤も大量に使うし。
といわけで始めます。
デザインナイフ、ダイヤモンドやすりを用意してください。
まず、一番最初に素材となるホイールを用意します。

昔買ったオレンジVSシャーシに付いて来たカーボンホイール。
実は全国大会Finalのときに使ったものです。
今まで大径で使っていたのですが、最近は全く使い道が無かったのでタイヤを削り落として再利用するという貧乏性。
俺の場合、まずホイールの端面のしきりをデザインナイフを使って削り飛ばします。
そしてホイールの幅がだいたい8mm位になるように切ります。

これでだいたい8.5mmくらい。
このあとにデザインナイフを使って真円度を高める人がいますが、その辺はお好みということで・・・・
ホイールが用意できたら次はインナータイヤの素材を用意します。

これはダンガンレーサー用の・・・なんつったかな・・・・ナントカタイヤ(笑)
インナーの種類でタイヤの特性が変わります。
例えば白スリックタイヤにすれば硬くて丈夫なタイヤになるし、ショック吸収タイヤにすれば自動車で言うショックアブソバーの役割をしたり。
俺は今回適当に選んだがな!
安かったから!(泣
したらばこのタイヤを茹でます。

ぐっつぐっつぐっつぐっつ煮込みま~す。

じっくり♪コトッコトっ煮込んだタ~イヤ~♪
そしたらこれをジャンクの大径タイヤに履かせるんだけど、めっさ熱いから注意な!
そしたらジャンクの大径タイヤにはめて、回転させながら余分な部分をデザインナイフで切ります。

そしたら本番用のホイールにはめて接着だ!
ホイールの表面を400番くらいのヤスリで荒らしておくのを忘れずに。

この赤の矢印のように、内側に余裕を持たせて接着しましょう。
俺の場合、ここから削る順番は
①ホイールの内側を削って端面の精度を出す
②タイヤの外側を削って、タイヤ自体の大体の幅を決める
③タイヤの外周を削って精度を出す
こんな感じですね。

これでインナータイヤは完成です。
次にアウタータイヤ。
まずは材料の準備です。

今回はアウターにバレルタイヤを使用します。
下の写真の赤い線のところくらいでカットして、全体を細くします。

↓

そしたらこの細くしたタイヤをまた煮て、グイグイ伸ばしてさっき作ったインナータイヤの外側に被せます。
ここで注意。
下の写真を見てください。

これ、タイヤを裏返したところなんですが、一本線が見えるのがわかりますか?
この部分はタイヤの継ぎ目です。
恐らく一枚のゴムの板を丸めてここで溶かしてくっ付けてるんでしょうね。
ここを引っ張ると千切れます。
そりゃもう綺麗にブチッと。
ここだけは引っ張っちゃダメ!
で、被せたらまた内側に余裕を持って接着します。

外側の方まで接着剤がしっかり染み込むようにネ!

そうしたらあとはさっきと同じように
①内側を整形して精度、平面を出す。
②外側を整形して自分のしたいタイヤの太さにする。
③外周を整形して精度を出す。
をします。
整形したら・・・・・

このようにラウンド加工。

この時、外周は35.1~35.2mmにしておきます。(←ココ重要)
形の整形が終わったら、このようにタイヤとホイールの境界に接着剤でコーティングしておきましょう。


仕上げ作業に移ります。
仕上げには必ずワークマシンを使用します。
本番に使うシャフト、本番に使うベアリング(620ベアリングが望ましい)をワークマシンにセットします。

後はひたすらタイヤの外形が35mm以内に収まるように削って削って削りまくるだけです。
この時に、精度が出ているか簡単な測定方法があります。
パソコンのディスプレイ(CRTモニタの方ががいいかな?)に白い画面を表示させます。

タイヤをモーターで回転させて、その白い画面にかざして片目で見てみてください。
精度が出ていないタイヤはブレているのがわかると思います。
この方法で簡単にタイヤがブレているかブレていないか見極めることが出来ます。
そして一番重要なのは、ホイールをシャフトのどの位置に取り付けてワークマシンで削ったかです。
必ずどの位置で削ったかわかるようにマジックペンとかで印をつけておきましょう。
マシンに取り付けるときにそれを目印にして取り付けます。
左右どちらで削ったかの見分けも必ずつけておきましょう。
まぁこんな感じでタイヤを作成して、4本とも外形35mm以内、誤差0.05mm以内に収めるわけです。
忘れちゃいけないのはダミータイヤの作成。

スポンジタイヤを薄く削って、さっき作ったタイヤのホイール剥き出しの部分に合わせてカットし、被せます。
以上の手順で完成したものはこうなりました。


物凄く丁寧に説明したつもりでしたが、いかがでしょうか。
ちなみに俺はリューターを使用していますが、ワークマシンのみでも作れます。
俺はワークマシンのみで作ったときには一本一週間かかりましたが・・・・
これでタイヤの作成は完璧でしょう。
今回のテーマ。
タイヤって?
前に記事で書きましたよね?
「ミニ四駆はギヤとタイヤでできている」と。
ミニ四駆はタイヤが唯一地面と接触しています。
モーターの動力がギヤへ伝わり、そこからタイヤへと伝わる・・・・
タイヤがよく出来ていれば出来ているほど、ミニ四駆はトルクを地面に伝えやすくなります。
それではまず最初に。
ミニ四駆における「最高のタイヤ」とは何なのか。
1、真円である。
2、ブレがない。
3、重量が均一である。
4、四輪全てがまったく同じ径である。
5、軽い。
6、変形しない。
7、(コースの状況によって変わるが)グリップ力は適度に。高すぎても低すぎてもNG。
8、縦方向のグリップ力は高く、横方向のグリップ力は低く。
こんなもんかな?
まぁでも、4番は不可能に近いんで、みんな径が0.05mm以内の誤差になるようにします。
3番がわかりにくいと思うんですが、これは「四輪全てが同じ重さ」というわけではありません。
タイヤをひとつだけシャフトに取り付けて、620ベアリングのみが付いたシャーシに差し込みます。
たぶんこの状態だと勝手に回りますよね?
これが回らない、タイヤのどこにも重量の偏りがない物・・・・ってことです。
さて・・・・で、ここからが本題です。
タイヤの作成方法を解説します。
今回は超大径タイヤを作成していますが、基本的に大径でも小径でも作り方は同じです。
作成する前に、こんな物があると超便利!

タイヤワークボックス
このように横から手を入れて、中で作業できるようになっています。

これはアクリル板で作ってあるけど、ダンボールに透明のビニールなんかを貼り付けた物でも出来ると思いますね。
もし作る場合、中身が取り出せるようになってると最高にGOOD。
タイヤのゴミって予想外に沢山出るからね。
今回タイヤの切削にこんな物を使いました。
プロクソンリューター。

これがあるだけで時間のかかるタイヤの切削が数時間で出来るようなります。
ガスコンロ+網+空き缶+割り箸

主にタイヤを煮込むときに使います。
暴君、しっかり煮ちゃってください。

俺の部屋って運がいいことに、流し台とガス栓が隣接してるんですよ(汗)
だから持ち運びの出来るガスコンロを部屋まで持ってきて、そこでタイヤを煮ています。
歯磨きだって自分の部屋でパソコン見ながらテレビ見ながら出来るんだぜ!
あ・・・・どうでもいい?大変失礼しました。
こんな物もあるといいです。
ダンガンレーサー用ステンレス強化シャフト。

長さが物凄くちょうどいい。
ワークマシンのみでタイヤを作成するなら全くいらないものですが、リューターを使用するなら便利です。
精度も上々ですし。
あと、タイヤを切るためのジャンク大径タイヤがあるといいです。
というか必須か。
作成方法(インナーゴムハーフ超大径タイヤ編)
まてぃぇぅはインナーゴムハーフ以外作ったことがない。
だってインナースポンジとかすっげぇめんどくさいんだもん・・・・・
接着剤も大量に使うし。
といわけで始めます。
デザインナイフ、ダイヤモンドやすりを用意してください。
まず、一番最初に素材となるホイールを用意します。

昔買ったオレンジVSシャーシに付いて来たカーボンホイール。
実は全国大会Finalのときに使ったものです。
今まで大径で使っていたのですが、最近は全く使い道が無かったのでタイヤを削り落として再利用するという貧乏性。
俺の場合、まずホイールの端面のしきりをデザインナイフを使って削り飛ばします。
そしてホイールの幅がだいたい8mm位になるように切ります。

これでだいたい8.5mmくらい。
このあとにデザインナイフを使って真円度を高める人がいますが、その辺はお好みということで・・・・
ホイールが用意できたら次はインナータイヤの素材を用意します。

これはダンガンレーサー用の・・・なんつったかな・・・・ナントカタイヤ(笑)
インナーの種類でタイヤの特性が変わります。
例えば白スリックタイヤにすれば硬くて丈夫なタイヤになるし、ショック吸収タイヤにすれば自動車で言うショックアブソバーの役割をしたり。
俺は今回適当に選んだがな!
安かったから!(泣
したらばこのタイヤを茹でます。

ぐっつぐっつぐっつぐっつ煮込みま~す。

じっくり♪コトッコトっ煮込んだタ~イヤ~♪
そしたらこれをジャンクの大径タイヤに履かせるんだけど、めっさ熱いから注意な!
そしたらジャンクの大径タイヤにはめて、回転させながら余分な部分をデザインナイフで切ります。

そしたら本番用のホイールにはめて接着だ!
ホイールの表面を400番くらいのヤスリで荒らしておくのを忘れずに。

この赤の矢印のように、内側に余裕を持たせて接着しましょう。
俺の場合、ここから削る順番は
①ホイールの内側を削って端面の精度を出す
②タイヤの外側を削って、タイヤ自体の大体の幅を決める
③タイヤの外周を削って精度を出す
こんな感じですね。

これでインナータイヤは完成です。
次にアウタータイヤ。
まずは材料の準備です。

今回はアウターにバレルタイヤを使用します。
下の写真の赤い線のところくらいでカットして、全体を細くします。

↓

そしたらこの細くしたタイヤをまた煮て、グイグイ伸ばしてさっき作ったインナータイヤの外側に被せます。
ここで注意。
下の写真を見てください。

これ、タイヤを裏返したところなんですが、一本線が見えるのがわかりますか?
この部分はタイヤの継ぎ目です。
恐らく一枚のゴムの板を丸めてここで溶かしてくっ付けてるんでしょうね。
ここを引っ張ると千切れます。
そりゃもう綺麗にブチッと。
ここだけは引っ張っちゃダメ!
で、被せたらまた内側に余裕を持って接着します。

外側の方まで接着剤がしっかり染み込むようにネ!

そうしたらあとはさっきと同じように
①内側を整形して精度、平面を出す。
②外側を整形して自分のしたいタイヤの太さにする。
③外周を整形して精度を出す。
をします。
整形したら・・・・・

このようにラウンド加工。

この時、外周は35.1~35.2mmにしておきます。(←ココ重要)
形の整形が終わったら、このようにタイヤとホイールの境界に接着剤でコーティングしておきましょう。


仕上げ作業に移ります。
仕上げには必ずワークマシンを使用します。
本番に使うシャフト、本番に使うベアリング(620ベアリングが望ましい)をワークマシンにセットします。

後はひたすらタイヤの外形が35mm以内に収まるように削って削って削りまくるだけです。
この時に、精度が出ているか簡単な測定方法があります。
パソコンのディスプレイ(CRTモニタの方ががいいかな?)に白い画面を表示させます。

タイヤをモーターで回転させて、その白い画面にかざして片目で見てみてください。
精度が出ていないタイヤはブレているのがわかると思います。
この方法で簡単にタイヤがブレているかブレていないか見極めることが出来ます。
そして一番重要なのは、ホイールをシャフトのどの位置に取り付けてワークマシンで削ったかです。
必ずどの位置で削ったかわかるようにマジックペンとかで印をつけておきましょう。
マシンに取り付けるときにそれを目印にして取り付けます。
左右どちらで削ったかの見分けも必ずつけておきましょう。
まぁこんな感じでタイヤを作成して、4本とも外形35mm以内、誤差0.05mm以内に収めるわけです。
忘れちゃいけないのはダミータイヤの作成。

スポンジタイヤを薄く削って、さっき作ったタイヤのホイール剥き出しの部分に合わせてカットし、被せます。
以上の手順で完成したものはこうなりました。


物凄く丁寧に説明したつもりでしたが、いかがでしょうか。
ちなみに俺はリューターを使用していますが、ワークマシンのみでも作れます。
俺はワークマシンのみで作ったときには一本一週間かかりましたが・・・・
これでタイヤの作成は完璧でしょう。
スポンサーサイト
コメント
モーター
モーターは何が望ましいでしょうか?
No title
ワークマシンで削る場合ですか?
ブラシの消費が少なくて長く使えるパワーダッシュかスプリントダッシュがいいかと思います。
ホントに精度を良くしたい場合はアトミックチューンなどの非力なモーターで仕上げをチマチマと。
ブラシの消費が少なくて長く使えるパワーダッシュかスプリントダッシュがいいかと思います。
ホントに精度を良くしたい場合はアトミックチューンなどの非力なモーターで仕上げをチマチマと。
インナー
インナーのタイヤは大径でもいいでしょうか?
No title
インナーは、タイヤ全体の特性を変化させる部分なので、
小径大径の違いよりも、使用されている素材に注目するようにしましょう。
普通に作製するならばバレルタイヤやノーマル大径タイヤで良いと思います。
小径大径の違いよりも、使用されている素材に注目するようにしましょう。
普通に作製するならばバレルタイヤやノーマル大径タイヤで良いと思います。
No title
たびたびすみませんがラウンド加工とは何でしょう?
No title
>ラウンド加工
タイヤの角を落として、丸くなるように削ることです。
タイヤの角を落として、丸くなるように削ることです。
コメントの投稿