テンションバー巻きブレーキ
今回はひっさびさに機構解説の記事を書きたいと思います。
今日のテーマ
テンションバー巻きブレーキ
まてぃぇぅのマシンのフロントブレーキとしてほぼ標準で付けている物ですが、今回は「いったいどんな物なのか?」という事を書きたいと思います。
名前の由来は、井桁超大径マシンのフロントバンパーユニットに使用されている「テンションバー方式」というバンパーより。
まず、現代のミニ四駆、スロープ・ジャンプ付き立体コースにおいてブレーキが必須なのは最早常識となっていますね。
ブレーキの効き具合においてはフロントが一番効き、リアの方が効きが弱いというのも一般的かと思います。
そこでブレーキの効きを強めたい、もっと減速したいという事でフロントにピンクスポンジブレーキなどの強力な物を使用していくと・・・・今度は前転の危険度が増していきます。
マシンがジャンプし、フロントを低くして着地した時にフロントブレーキを接地させてしまい、そのまま前転してしまってリタイアとなってしまう、こういった経験はないでしょうか。
これには皆さん、スポンジを貼る位置をより電池側に近くしたり、ブレーキ最前面にタミヤマスキングテープを貼ったりして対策しているかと思います。
そこでまてぃぇぅは「もっと簡単に、尚且つ効き、トラブルが出にくい方式はないかな?」と考えました。
そんなこんなで作り出したのが「テンションバー巻きブレーキ」、略して「TMブレーキ」です。
TMブレーキは
1.フロント最前面はブレーキが接地しない
2.スポンジが簡単に剥がれない、長寿命を実現
3.簡単に作れる
4.多くの車種で簡単に付けられる
という4つの特徴を持っており、普通にブレーキを張り付けるよりも非常に使い勝手が良い物を実現しました。
さて、作成ですが、作るには何かしらFRPやカーボンプレートを切る・削る道具が必要になってきます。
100均ダイヤモンドヤスリは必須で、リューター(安い物でも可)も必要になってきます。
まぁ、その辺りは各自で必要かどうかを判断してもらえれば・・・・・
また、取り付ける際には皿ビスを使用しないとコースを傷つけてしまいますので、皿ビス加工は必須です。
リューター+タミヤの皿ビスビットを使用するか、一般工具の皿ビス加工用ビットを使用しましょう。
さて、それではまず、材料となるFRPやカーボンプレートを用意します。

そうしたら、上の写真の赤矢印の穴を目印にして中身をくり抜くように長穴を開けます。

このままでは穴がクソ汚いので、ヤスリを使って形を整形します。

そして、コースに接地することを考え、前側になる方のプレートのカドを削り落とします。


この削り落としの作業は必ずやりましょう。
そのままのカドが立った状態では「コースを傷つける改造」に含まれますし、本当にコースの床を削ったり繋ぎ目を削ったりする事があります。
お店や大会会場によっては非常に嫌がられます。迷惑をかけない為にも必ずここのカドは落とします!
そんなこんなで、この長穴にブレーキスポンジを巻き付けます。(諸事情で別のプレートを使用しています)



これがTMブレーキの初期型。Ver1です。
横から見ると、こんな感じ。

この形にすることでジャンプの着地ではフロント側のプレート部が接地して前転を防止し、尚且つ巻き付けてある為にかなりの長寿命になっています。
加えて強力なブレーキを効かせることが出来るので非常に有効なフロントブレーキであると思います。
しかし、こういったスポンジブレーキの弱点として「使用しているうちにブレーキスポンジが削れてきてしまい、効きが不安定になってしまう」という事があります。
「もっと効きを持続させつつ強力にブレーキング出来ないかな?」と考え、さらに強力にしたのが・・・・

TMブレーキVer2。
これはプレートを先端で2連結しており、尚且つ電池側プレートを一段下げた位置にすることで強烈に地面に接地させ、ブレーキ力の向上を狙った物です。

横から見るとこんな感じ。

しかしこれはハッキリ言って失敗作でした。
あまりにもブレーキが効きすぎ、しかもジャンプ着地でもブレーキが効いてしまい、着地後の再加速が非常に遅れるという弱点を持っていました。
結構いけると思ったんだけどなぁ・・・・
そしてVer2の失敗から反省し、効きを少々落として現在のメインになっているのが、改良したVer3です。
プレート先端で連結させるのではなく、中側で連結させています。
メインプレート、サブプレートと、橋渡しにするプレートの端材を用意します(写真撮り忘れた)。
そしたら、接着する面をヤスリで荒らし、接着の準備。

そしたらこれを橋渡しにするように接着します。


接着剤が乾いたところではみ出ていたりカドになっている部分のプレートを削り落とします。

そうしたら、これにブレーキスポンジを巻き付けて・・・・


完成。


横から見るとこんな感じ。

これですとバッテリー側に押さえとなるサブプレートがある為、かなり安定して効きを持続させることが出来ます。
加えてそこまで複雑な構造ではないし、幅広い車種に簡単に付けることが出来ます。
現在のまてぃぇぅのマシンのフロントブレーキにはVer1、またはVer3のTMブレーキを付けており、もはや「フロントブレーキはこれだけで良くね?」状態となっています。
興味のある方は是非とも使用してみてください。
今日のテーマ
テンションバー巻きブレーキ
まてぃぇぅのマシンのフロントブレーキとしてほぼ標準で付けている物ですが、今回は「いったいどんな物なのか?」という事を書きたいと思います。
名前の由来は、井桁超大径マシンのフロントバンパーユニットに使用されている「テンションバー方式」というバンパーより。
まず、現代のミニ四駆、スロープ・ジャンプ付き立体コースにおいてブレーキが必須なのは最早常識となっていますね。
ブレーキの効き具合においてはフロントが一番効き、リアの方が効きが弱いというのも一般的かと思います。
そこでブレーキの効きを強めたい、もっと減速したいという事でフロントにピンクスポンジブレーキなどの強力な物を使用していくと・・・・今度は前転の危険度が増していきます。
マシンがジャンプし、フロントを低くして着地した時にフロントブレーキを接地させてしまい、そのまま前転してしまってリタイアとなってしまう、こういった経験はないでしょうか。
これには皆さん、スポンジを貼る位置をより電池側に近くしたり、ブレーキ最前面にタミヤマスキングテープを貼ったりして対策しているかと思います。
そこでまてぃぇぅは「もっと簡単に、尚且つ効き、トラブルが出にくい方式はないかな?」と考えました。
そんなこんなで作り出したのが「テンションバー巻きブレーキ」、略して「TMブレーキ」です。
TMブレーキは
1.フロント最前面はブレーキが接地しない
2.スポンジが簡単に剥がれない、長寿命を実現
3.簡単に作れる
4.多くの車種で簡単に付けられる
という4つの特徴を持っており、普通にブレーキを張り付けるよりも非常に使い勝手が良い物を実現しました。
さて、作成ですが、作るには何かしらFRPやカーボンプレートを切る・削る道具が必要になってきます。
100均ダイヤモンドヤスリは必須で、リューター(安い物でも可)も必要になってきます。
まぁ、その辺りは各自で必要かどうかを判断してもらえれば・・・・・
また、取り付ける際には皿ビスを使用しないとコースを傷つけてしまいますので、皿ビス加工は必須です。
リューター+タミヤの皿ビスビットを使用するか、一般工具の皿ビス加工用ビットを使用しましょう。
さて、それではまず、材料となるFRPやカーボンプレートを用意します。

そうしたら、上の写真の赤矢印の穴を目印にして中身をくり抜くように長穴を開けます。

このままでは穴がクソ汚いので、ヤスリを使って形を整形します。

そして、コースに接地することを考え、前側になる方のプレートのカドを削り落とします。


この削り落としの作業は必ずやりましょう。
そのままのカドが立った状態では「コースを傷つける改造」に含まれますし、本当にコースの床を削ったり繋ぎ目を削ったりする事があります。
お店や大会会場によっては非常に嫌がられます。迷惑をかけない為にも必ずここのカドは落とします!
そんなこんなで、この長穴にブレーキスポンジを巻き付けます。(諸事情で別のプレートを使用しています)



これがTMブレーキの初期型。Ver1です。
横から見ると、こんな感じ。

この形にすることでジャンプの着地ではフロント側のプレート部が接地して前転を防止し、尚且つ巻き付けてある為にかなりの長寿命になっています。
加えて強力なブレーキを効かせることが出来るので非常に有効なフロントブレーキであると思います。
しかし、こういったスポンジブレーキの弱点として「使用しているうちにブレーキスポンジが削れてきてしまい、効きが不安定になってしまう」という事があります。
「もっと効きを持続させつつ強力にブレーキング出来ないかな?」と考え、さらに強力にしたのが・・・・

TMブレーキVer2。
これはプレートを先端で2連結しており、尚且つ電池側プレートを一段下げた位置にすることで強烈に地面に接地させ、ブレーキ力の向上を狙った物です。

横から見るとこんな感じ。

しかしこれはハッキリ言って失敗作でした。
あまりにもブレーキが効きすぎ、しかもジャンプ着地でもブレーキが効いてしまい、着地後の再加速が非常に遅れるという弱点を持っていました。
結構いけると思ったんだけどなぁ・・・・
そしてVer2の失敗から反省し、効きを少々落として現在のメインになっているのが、改良したVer3です。
プレート先端で連結させるのではなく、中側で連結させています。
メインプレート、サブプレートと、橋渡しにするプレートの端材を用意します(写真撮り忘れた)。
そしたら、接着する面をヤスリで荒らし、接着の準備。

そしたらこれを橋渡しにするように接着します。


接着剤が乾いたところではみ出ていたりカドになっている部分のプレートを削り落とします。

そうしたら、これにブレーキスポンジを巻き付けて・・・・


完成。


横から見るとこんな感じ。

これですとバッテリー側に押さえとなるサブプレートがある為、かなり安定して効きを持続させることが出来ます。
加えてそこまで複雑な構造ではないし、幅広い車種に簡単に付けることが出来ます。
現在のまてぃぇぅのマシンのフロントブレーキにはVer1、またはVer3のTMブレーキを付けており、もはや「フロントブレーキはこれだけで良くね?」状態となっています。
興味のある方は是非とも使用してみてください。
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